HOME | About

失った身体の構築・機能修復を助けたり
疾患や感染を予防する
シンプルな材料創製を目指して。

ヘルスケア分野で使える新しい材料を。

カニやエビの殻に含まれる成分を基本とした,医療・ヘルスケア分野で利用できる新しい材料の開発に取り組んでいます。主に3つの研究課題を軸に,新規材料の創製とそれら材料が生体へ及ぼす影響について調べています。研究分野的にはどうしても応用に偏った内容になりがちですが,新しい材料を生み出す為に基礎的な研究も大切に取り扱い,基礎と応用のバランスを保ちながら毎日研究を進めています。   現在取り組んでいる材料の中から患者さんや一般の人に届くものを生み出すことが本研究室の最終目標です。

 

シンプルな材料作りを念頭に。

3つの柱

 

ケイ素化合物の役割

 

ケイ素周囲の構造と細胞応答性

ケイ素は生体必須元素であり,またケイ酸イオンが私たちの身体の成長・再生に寄与していることが報告されています。異なるケイ素周囲の構造を持つ化学種と各種細胞(骨芽細胞,神経細胞,線維芽細胞等)の応答性との間の関係性を明らかにするために,キトサンーシロキサン複合体を用いて基礎的な研究を行なっています。 

 

再生医療

 

生体組織再生用足場材料の創製

神経,骨,靭帯などが欠損した際に,それらの再生を助け得る材料の開発に取り組んでいます。ゾル−ゲル法を用いて,膜,ゲル,ファイバーなどの形状を持つ有機−無機複合体を作製することができます。これら様々な形状に応用したい部位で必要とされる特性を付与して,失った生体組織の再生を目指しています。 

 

予防医療

 

抗菌材料の創製

感染性の病気を防ぐ為に,新しい抗菌材料の創製にも取り組んでいます。キトサンは抗菌性を持つ材料であることは数多く報告されていますが,それを日常生活の中で違和感なく使用できる形をデザインしています。超高齢化社会において重篤な症状に罹ることを事前に防ぎ,またそれを個々が自ら行うことができる環境作りは大変重要です。